2005年3月
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スノーピーク アメニティドーム(S)

—広大な前室を持つ2人+α用小型のドームテント—

2004年よく売れたらしい、スノーピークのアメニティドームの小型版。
2005年モデルの展示会を訪れた際、僕が最も気になったモデルである。


このテントは設営に4本のフレームを使う。
インナーテントの立ち上げに3本。フライシート部分に1本だ。この4本のフレームはどれをどれに使うのか簡単に見分けが付く。インナーテントで使うフレームはどれも同じ長さであるし、フライシートに使うフレームはエンド部分2本がオレンジに色分けされているためだ。
「えーっとこのフレームはどこのだっけ??」などと迷うこともないので、心配はいらない。

設営は至って簡単なので、購入時に付属されてくる説明書を参照のこと。
慣れてくれば15分程で立ち上げることが出来ると思われる。

一つ説明書に記載されていなかったので付け加えると、インナーテント前室側、フレームがクロスしている付近にベルクロのテープがあり、そこに2箇所Oリングがあるのだが、これはペグダウンのためではなく、ベルクロテープをここに通してフレームと固定するためのもの。設営するときに、なんだかベルクロが余るなあと思ったのだが、そういうことでした(笑)

ということで、このテント。
とにかくこの広大な前室が最大の特徴と言える。荷物を収納することができるし、煮炊きも十分可能(ちなみにメーカーではテント内での火器の使用は禁止になっているはずである)。悪天候でテント内に停滞するときなどは、大いに役立つ。

写真のモデルは身長157cm。特に大柄な方でなければこのように前室にクレイジークリークのチェアなど出し、小さなテーブルでも置いてコーヒータイムなんてことも可能だろう。

そしてこのテント、大きなサイドパネルからの出入りがとても楽。
出入り口が小さいと、腰をグッと落として入り込まなければならないし、背中がフライシートにべったり触れたりして濡れてしまったりするので、こういう点も嬉しいところ。


そしてインナーテント部分。
63cm×196cmのサーマレスト2枚でこんな感じ。インナーテントの寸法は160cm。
(スノーピークのカタログ(039)には180cmの記載があるが、あれは記載ミス。カタログ(041)の寸法160cmが正しい。お間違えなきよう)

このように63cm幅のマット2枚だと残りの室内空間は限られてしまうが2人分の着替えなどをインナーテント内に収めることは可能。
どうしても入りきらなければ広い前室に収めれば良い。

室内高は最も高い部分で120cm超。3本のフレームによって得られる室内空間は2本のそれに比べて出入り口部分が前に張り出しているので広く感じる。着替えも楽々。
ものを吊るすことの出来るループも室内に複数あるので、就寝時メガネなどはここにぶら下げておける。
ポケットは4個所。小物の収納には十分だと思う。もしも足りなければ室内のループにカラビナでも付けてチョークバックでもぶら下げておけば良い。

天井部分はメッシュに出来る窓が2箇所(photo.5参照。赤く色づけした部分がメッシュ)。夏のキャンプなどでは重宝しそうである。

インナーテントのスリーブ部分もメッシュになっているので空気の循環も良さそう。

ちなみにフィールドテスト時の最低気温は-5度程度。寒いのでメッシュは全て閉じて就寝。朝、うっすらとインナーテント内側に結露がみられたが室内との温度差を考えれば許容範囲。特に問題とは感じなかった。
インナーテントとフライシートとの空間も十分確保されていることも結露の軽減に一役かっているのだろう。

テスト環境は吹きさらしの河原で、時折、一緒に張っていたリビングシェルが歪むほどの風が吹いたが、張り綱を引いてないにも関わらずまったく問題無かった。
しっかりと張り綱を引いておけば、相当の風でも耐えることが可能と思われる。

総じて非常に良く出来ているテントだと思う。

夫婦(勿論恋人でも可)とか、プラス小型犬(ラブラドールクラスなら前室ね)という組み合わせならば非常に使い勝手も良くプライスパフォーマンスも申し分無い。この機能で29,800円は素晴らしいとさえ思う。同社製品のランドブリーズ2,3が売れなくなるんじゃないのかと心配するほど。
広い前室をいかして、ワンバーナーと、小さなテーブルでもあれば荷物も少なく、コンパクトキャンプにはもってこいだ。
重量が重くなってしまう3本フレームも耐風性もアップするし、前述したとおり室内空間の向上にも一役かっているので、僕としては歓迎。
デザインも結構好みだ。もう少しエンジの部分が少なくてもいいかな。きっちり張ってやれば天井部分にいい感じのカーブが出来上がる。ここが特に好き(笑)

このテントを使ってみて元バイク乗りの僕としては、ソロで広めのテントとしての使い方もありなのではないかと思った。バイクなら多少の重さは目をつぶれるし、通常タープなどを持っていかないツーリングでは、テントひとつで済ませてしまうことが多いと思うんです。そのときにこの広い前室は絶対に有効だよなあと。濡れたカッパもかさ張るブーツも前室に放り込んでおけるし。
室内も、メット、タンクバック、ダッフルバッグなどなど入れてもおつりが来るよなあというわけで、ツーリングでの使用もありだと思うのです。

欲張りな希望としては、以下の2点。

重量(4.9kg)。
いや、オートキャンプのユーザーをターゲットにしているであろうし、実際車で運ぶことがほとんどだろうから通常問題もないのだが、欲を言ってあと1kg軽くして欲しい。

あとは2,3千円高くなってもいいから前室部分にもう一つベンチレーターがあれば言うことなし。

商品の貸し出しには、スノーピークの山井社長、片山氏、大谷氏にご協力頂いた。
この場をお借りして深く感謝を述べる。ありがとうございます!

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