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10月 31

SIERRA DESIGNS HALF MOON2

sierra-halfmoon2.jpg2005年で40thのアニバーサリーを迎えるSIERRA DESIGNS。

コンパクトで非常に使い勝手が良く、コストパフォーマンスにも優れたモデル。
単車やチャリなどのソロならゆったり。シンプルキャンプを目指すカップルにもお奨め出来るテント。



シェラデザインズ(通称シェラ)といえば、恐らくキャンプ好きな方なら知らない人は居ないと思うメジャーブランド。
ハーフムーンシリーズは、シェラが日本の気候に合わせて開発した製品である。
尚、このレポートは2005.10.30に室内で設営を行ったものであることを先に述べておく。

まず重量。本体重量は2.27kgと、重量級のテントが目立つ現在においては山岳系テントを除けば軽い部類に入る。
持ち歩くということを考えられるテントと言える。

新品状態での仕舞寸法はこんな感じ。向かって右の青いほうがハーフムーン2。左はモンベルのムーンライト2型。
ハーフムーン2のほうが長く、細い。これは単なる巻き方の違いで、ハーフムーンをフレームと同じ程度の長さにして巻き直すと、ムーンライトとほぼ同じか若干小さくなる。
収納性は良いのだが、スタッフサックが大きい(笑) あまりパツパツだと、雨の日などにうわーっと撤収したときに入らないー!!という事になるので多少の余裕は欲しいところであるが、ここまで無くてもよい。
まあ本体を結ぶ紐が付いているので、広がる事も無いし、緩くても別に問題は無いんだけど。

では設営。
1人で設営する場合はインナーテントを広げてペグダウンすると安定するのでやりやすい。今回は室内なのでそのまま。
クロスする2本のポールをセットして頭頂部のクリップを止めた後、フレームに沿って各部のクリップを止める。
続いてこのテントの特徴の1つでもある短いポールをインナーテント頂点のループを通してフライシートのグロメットに止める。
後はフライシートとフレームをスナップで止めたりして終了。難しい事は何も無い。

それでは内部を見てみよう。
おっとその前にインナーテントと、フライシートとの空間。
ふむ。十分に確保されている。フライシートを4隅の他、その間もペグダウンしてやれば、干渉しにくいだろう。

さて、いよいよ内部。
先ほどの短いポールのおかげで、インナーテントの面積の広い部分が直角に近く立ち上がるため内部がスペック以上に広く感じる。ちなみに内部の高さは一番高いところで105cm程度。
また、ポールの効果で、前室にも若干の余裕があることが分かる。

室内には二つに間仕切りのあるポケットが入口に向かって、左右2箇所。この他向かって左側の出入り口横に1箇所の計3箇所。
天井部に5箇所のループ。このループに細引きでも通しておけば、眼鏡やシェラカップ、ヘッドランプなどをぶら下げて置くことが出来るので便利だろう。
また入口と反対側に換気用の窓(メッシュ付)がある。蒸し暑い日本の夏には嬉しい装備だ。


fig.4の写真。お気づきだろうか。このモデルは”Stash Door”といって、ドア部分をフルオープンにすることが出来る。
前室部分にテーブルを出して原稿を書いてみたのだけど、ドアが全く気にならないというのも不思議だ。
最初は正直、フルオープンねえ、だから?(笑)というように思ったのだが、これは結構便利モノかもしれない。

次にテントマットを入れてみる。fig.4はサーマレストリッジレスト(51cm×119cm)とZライト(51×130)を入れた状態。手前に寄せてある。奥に余裕があるのが分かるだろうか。続いてもうちょっと広めのマット。サーマレスト キャンプレスト(63cm幅)を入れてみよう。fig.5がその写真。
カタログスペックでは、ハーフムーン2の幅は128cmとなっている。63cmのマットを並べたところで、計算上は2cmの余裕があるはず。今回は室内のため、ペグダウンしていないのも原因の1つではあるが、それを引いてもやはり63cm幅のマット2枚ではいっぱいいっぱいと思ったほうが良い。

さて、幅はご覧の通りだ。マットは51cmでも63cmでも好きなほうを敷けばよい。51cmなら余裕。63cmならマットがづれるという事もなかろう。カップルキットはいらない(笑)

嬉しいのは長さだ。日本の多くのテントは205cm~210cmであるのに対して220cmある。
日本のメーカー関係者にもリクエストしているのだが、日本人の身長も随分と高くなってきている。205cmというと180cmでも25cmも余裕があるじゃないかと考えてしまうかもしれないが、これは数値上そう感じるだけで、実際180cmの人が205cmのテントに横になるとかなり窮屈に感じられるはずだ。
これはテントの傾斜によるもの。四隅のグロメットでクロスさせたポールを利用し立ち上げる場合、設営した形状はほぼドーム状になる。つまりテントのフロア部分は205cmであるが50cm上は205cm以下となる。これが窮屈に感じられる原因だ。窮屈に感じられるだけでなく、シュラフも結露で濡れてしまう。シュラフカバーをすればいいのだが、そもそもくっつかなければ随分軽減されるはず。
そろそろ220cmにしても良いのではないだろうか。10cmちょっと伸ばしたからといって、さほど重量増にもなるまい。

ということで、このハーフムーンは220cmある。これなら大抵の方は窮屈には思わないのではないかと思う。
少なくとも公称170cmの僕は全く窮屈さを感じなかった。

最後に前室。

広い面に前室が付いており、短いフレームによる張り出しもあるせいか、このタイプでは広いほうだが、小川キャンパルのステイシー、スノーピークのアメニティドームのようなオートキャンプ向けのテント程は広くない。
とはいえ、煮炊きをするスペース位はあるので、雨で停滞という場合でも濡れずにお茶を入れることは出来る。ああ、そうか。一応書いておかなきゃ。テント内は煮炊き禁止である(笑)
写真のように煮炊きスペースの他に登山靴なんかも2人分は余裕。


ということで、派手さは無いが良く出来ているテントだと思う。フライシートも、インナーテントもしっかりとシーム処理されているし、各所のループ、ポケットもきっと重宝するだろう。
前室も十分な広さがあり、雨天時にも助かる。更に細かい点であるが、fig.7をご覧頂きたい。
これはインナーテントのファスナーであるが、重なるようになっているのがお分かり頂けるだろうか。
通常ファスナーが合わさる部分はほんの僅かではあるがどうしても隙間が出来てしまう。気温がとても低く風があるような場所では、ここからの冷気が意外と気になるのだ。

ここをこのように重なるようにしておけば、冷気の浸入もかなり防げるだろう。
僕は同じシェラの STRECH PRELUDE CDを持っているが、こちらにはそのような処理はされていないところをみると、やはり日本を非常に意識して、改良を加えているように思える。

1人で使えば荷物の整理が苦手な方でも大丈夫。ヘルメットでも、タンクバッグでも余裕で収める事が出来る。軽量なので、自転車乗りの皆さんにも良いのではないだろうか。
カップルでの使用も勿論OK。小型の犬さんも一緒にどうぞ。広々という訳にはいきませんが、2人で座ってお話する事位なら十分可能。

持ち歩ける重さというのも嬉しいポイント。筆者は実際にこれを担いで筑波山を登ってきたので、その程度の距離、高低差なら問題無し。カヌー、カヤックに躊躇無く積めるし、チャリでも単車でも問題ないだろう。単車といえば20代前半乗ってたヤマハのセロー。スピードとは縁遠いオートバイだったけど、楽しかったなあ。ヤマハのサイト見てきたらすっかりスタイリッシュになっていてびっくり(笑)

収納サイズでいえば、例えばうちの車のトランク下スペースなどにも余裕で納まる。勿論後席の足元にも余裕。更にデイパックにもすっぽりと収める事が出来た。

派手さはないが、そこはSIERRA DESIGNS。ニクイ演出も忘れていません。fig.8のちょっと嬉しいこのボタン。いくつか付いているので探してみてください。

最後にフライシートを被せた状態。左側がドア方向になります。
そのうち書くけど、オプションのフットプリントを使うとセルフスタンディングできます。
雨の時なんかに濡らるのはイヤイヤ!! な、インナーテントだけ先に撤収したり出来るので結構便利です。
ということで、どうです? 中々お奨めなテントなんです!